公暁祭りと奉納演劇〜公暁Revolution〜
2024年 03月 25日
公暁祭
静岡県沼津市の大泉寺にて
初の公暁まつりが、2024年2月24日に開催されました。
ここは阿野庄
あの、、、、あのです。阿野全成です。
大泉寺は全成の屋敷跡とされ、境内には全成と息子の時元のお墓があります。
そして、わたしも最近知ったのですが公暁のお位牌があるのです。
公卿といえば、時の将軍源実朝を暗殺した大悪人として有名ですが、
彼が実朝を暗殺するに至った経緯や、彼の人柄などは資料として全く残っていないのです。
ただ事実だけ、三井寺で修行して6年後鎌倉に戻り、鶴岡八幡宮寺の別当に就任、
そして1219年1月27日、叔父の実朝を暗殺。
三浦義村を頼り首を持って逃げるも三浦の手先、長尾定景に討たれる。
墓は無し。。
暗殺の動機は諸説あるけれど、どれもはっきりしない。
だからこそ、色んな妄想が出来るわけで、、、
しかし何故この鎌倉から遠く離れた静岡県沼津市の大泉寺に公暁のお位牌が??
鎌倉に観光で来る人の中で歴史が好きで来る人は100人中1人の割合だと聞いた事がありますが、
それでも歴史好きで鎌倉で活動していると、何処からか似たような歴オタが集まってきて、友達になっていたりするのですが、
善哉庵さんもそのひとり。
初めて会ったのは、確か鎌倉殿の13人大反省会の時でした。
自己紹介で彼女は公暁愛を語り、大泉寺に公暁の供養塔を建てるべく活動をしていると。
私は彼女の公暁への深い愛に感銘を受けて機会があるたびに、グッズを購入したり募金をしたり、
細やかな協力をしていましたが、昨年暮れに公暁祭りを2024年の2月に初めて大泉寺で行うことになったことを聞いて、
これはちょっと遠いけど、善哉庵さんの応援も兼ねて遊びに行こうなーんて考えて、
『お祭りには行くね~っ』て言ったら、『パネルディスカッションにパネラーとして出てもらえませんか?』と。
それって何人かの人が前に出て喋るやつだよね?
そんなのやった事ない。
でもひとりで喋るんじゃないからまぁ良いか笑笑って簡単に引き受けた訳です。
その後、我らが鎌倉もののふ隊も出陣して奉納演劇のエキストラを務めると。。。
じゃあ、わたしも僧兵の格好してエキストラやろー🎵なんてまた軽い気持ちでいたら、
ブシトーークの岡田さんが私と同様にパネルディスカッションと、演劇では長尾定景役にオファーされていて、
『実朝役がいないんんですよ。。。』と、奉納演劇の台本を書いている論理鼠さん。
『子鹿御前さん、やってもらえませんか?』
えーーーーアタシ役者魂ゼロですよ。。。
『でも、実朝台詞少ないんです。やってもらえませんかっ。』
って事で台詞少ないならなんとかなるかな。。と、
人生初の演劇の舞台に立つ事になってしまったのでした。
と。前置きがかなり長い。
そして2月の初めに送られて来た台本が
面白い、、、!!
実朝暗殺事件をそう取るか。。
新説とも言えるくらいの展開だけど、そんなのあり得ないよとは言わせない出来栄えでした。
色々な言われはあるけど、先に書いたようにどれもハッキリしない。
それをそう解釈するか。。
凄いなーーーー!!
台本を書いている論理鼠さんは、劇団『風に吹かれて』の一員で今回の演劇では公暁役!
公暁推しでもって文学好き。たくさんの本を読んでいるからこそ書ける台本なのだなぁと、
後で彼女のYouTubeを見て納得しました。
『風に吹かれて』は素人劇団とは言え、みなさんミュージシャンで普段からライブ活動もされているそうです。流石声も出ているし滑舌も良い。
そしてミュージシャン劇団だけあって曲もオリジナルで途中ギターやニコの生演奏と生歌が入ります。つまりミュージカル仕立ての演劇ってことです。